クワン弦楽四重奏団

環弦楽四重奏団(クワンげんがくしじゅうそうだん)は

ヴァイオリン近藤由理、沼野朱音、ヴィオラ鈴木香奈江、

チェロ生田奉子により2017年に結成。

2017年以前も演奏活動を共にしている仲間ではあるが、

定期コンサートとして2017年3月にアフタヌーンコンサートを開催。初回はウェーベルンの緩徐楽章からピアソラの鮫、弦楽四重奏版八木節など各ジャンルを織り交ぜたプログラムで、生田奉子の聴衆をほどよく巻き込む饒舌トークも好評のコンサートとなる。 同年5月、日本福音ルーテル静岡教会の東日本大震災復興祈念チャリティーコンサートに出演。

 

 近藤由理、沼野朱音、鈴木香奈江は静岡県出身。生田奉子は奈良県出身。数年前より静岡県に居を移している。

 

 ヴァイオリンの近藤由理は洗足学園短期大学卒業、同大学ソリストコース修了後、ニューイングランド音楽院に留学。ボストンの厳しい冬に、雪を知らないで育った静岡体質は随分と鍛えられ、帰国後には数々の演奏活動と共に小学校の卒業文集に「ヴァイオリンの先生になる」と宣言したとおり、後進の指導を開始。2016年より静岡交響楽団楽員。

 

 同じくヴァイオリンの沼野朱音は東京藝術大学卒業。その後スイスに留学を決め、現地留学生の住宅獲得競争にも見事勝ち抜き、ローザンヌ音楽院卒業。帰国後は多忙な演奏活動の中、実家の清水をはじめとする後進の指導、育児・・といつ寝ているのかわからない毎日を送っている。

 

 ヴィオラの鈴木香奈江は幼少からヴァイオリンを習い、東京音楽大学にてヴィオラを専攻する。大学において素晴らしき恩師との出会いと数々の演奏経験を経て、現在静岡の大変貴重なヴィオラ奏者である。静岡交響楽団楽員。 ヴァイオリンを習った理由をご両親に聞いてみれば「どんな容姿でもヴァイオリンケースを持っていればかわいく見えるから」だったらしい。現在はヴァイオリンよりも大きなヴィオラケースを颯爽と背負い、仕事先を闊歩する姿はご両親の期待以上になったということか。

 

 チェロの生田奉子は同志社女子大学卒業。同志社女子大学チェロ専攻にいたるまでには、既にピアノ講師をつとめており、以前より興味のあった弦楽器を学ぶため当初はヴァイオリンを習うも、師にチェロを薦められ、ようやく運命的出会いを果たす。

大学卒業後はチェロにおいて、プロとして活躍の場を一気に広げ現在に至るのであるが、チェロだけでなく様々な経験値の高さも合い交り、演奏家として、指導者として充実した知識を携えている稀有なチェリストである。